【問73】ビジネスマネジャー検定 練習問題|育成目標設定の前提
人材育成と人事考課 問3/20難易度A(易しい)
問題文
部下の育成計画を立てる際の最初のステップとして、最も適切なものはどれか。
- 1.他の部下と同じ育成メニューを一律に適用し、個々の状況を確認する手間を省く
- 2.会社の研修カタログから受講しやすい講座を選び、それに合わせて業務を組み立てる
- 3.部下の現在の知識・スキルの状況や課題を把握したうえで、伸ばすべき方向性を見定める
- 4.本人の希望は確認せず、マネジャーが将来必要と考える能力だけを基準に計画を決める
解説
正解は選択肢3。育成計画を立てる出発点は、対象となる部下が現時点でどのような知識やスキルを持ち、どこに課題があるのかを具体的に把握することであり、そのうえで本人の適性や業務上の必要性を踏まえて伸ばすべき方向性を定めることが計画の土台になる。現状把握を欠いたまま計画を作ると、実態に合わない目標になりやすい。選択肢1は、個々の現状把握を省いて一律のメニューを適用するもので、部下ごとに異なる課題や成長段階に対応できない。選択肢2は、既存の研修講座の都合を業務より優先しており、部下の実際の課題からではなく研修の受けやすさから計画を組み立てている点で本末転倒である。選択肢4は、本人の希望を確認しないまま計画を決めるとしており、意欲や納得感を欠いた計画は実行段階で形骸化しやすい。現状把握に基づく目標設定は、その後の育成計画全体の実効性を左右する重要な出発点となる。