【問197】マイナンバー実務検定3級 練習問題|社内不正の対応
法人番号・罰則・実務 問37/40難易度B(標準)
問題文
K社の人事担当者Lが、業務外の目的で従業員Mの特定個人情報を閲覧していたことが判明した。事業者として最も適切な対応はどれか。
- 1.本人に注意を口頭で行うのみで、社内の記録には残さない
- 2.事実調査を行い、懲戒処分や再発防止策の検討を進める
- 3.業務外閲覧は罰則の対象外なので一切問題視しない
- 4.Mに損害が生じていない限り、特段の対応は必要ない
解説
正解
正解は選択肢2です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
口頭注意のみで記録を残さない対応は、再発防止と説明責任の観点から不十分です。
選択肢2 → ✅正解
業務外目的での特定個人情報閲覧は、安全管理措置違反であり、場合によっては番号法上の罰則対象にもなります。社内では事実調査、関係者ヒアリング、懲戒処分等の検討、再発防止策(アクセス制御の強化等)の実施、必要に応じた委員会報告を行うのが標準対応です。
選択肢3 → ❌誤り
業務外閲覧は安全管理上の重大問題であり、罰則対象となり得る行為です。
選択肢4 → ❌誤り
損害発生の有無にかかわらず、不適切な閲覧自体が問題視されるべき事案です。
背景知識
従業員による業務外閲覧は、内部不正(インサイダーリスク)の典型例であり、安全管理措置(技術的・人的安全管理措置)の不備が露呈する事案です。対応としては、(1)事実調査、(2)関係者処分、(3)アクセス権限の見直し、(4)アクセスログ監視の強化、(5)社内研修の徹底、(6)必要に応じた個人情報保護委員会への報告、というフローが取られます。実務では、平時から最小権限の原則(必要最小限の閲覧権限)、職務分離(担当者と承認者の分離)、ログ監視を徹底することで、内部不正の予防・早期発見が可能になります。
学習アドバイス
内部不正への対応は「処分・再発防止・報告」の3点セットを押さえましょう。アクセス制御とログ監視は実務知識としても重要です。
まとめ
- 業務外閲覧は安全管理措置違反として対応
- 懲戒処分・アクセス制御見直し・再発防止が必要
- 重大性に応じ委員会への報告も検討