【問191】マイナンバー実務検定3級 練習問題|USB紛失時の対応
法人番号・罰則・実務 問31/40難易度A(易しい)
問題文
A社の経理担当者が、従業員50名分の特定個人情報を保存したUSBメモリを社外で紛失したことが判明した。事業者として最も適切な初動対応はどれか。
- 1.本人に過度な不安を与えるため、社内で公表せず担当者と上司の間でのみ情報共有しておく
- 2.事実調査と被害拡大防止を行い、個人情報保護委員会への速報と本人への通知を準備する
- 3.発見されることを期待して数か月間は何ら対応せず様子を見る
- 4.紛失したUSBの内容を社内SNSに掲載し、従業員に拾得を呼びかける
解説
正解
正解は選択肢2です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
社内に隠蔽することは、ガイドライン上の対応とも異なり、被害拡大や追加違反のリスクを高める対応です。
選択肢2 → ✅正解
特定個人情報の漏えい等が発生・発生したおそれがある場合、(1)事実関係の調査、(2)被害拡大防止、(3)個人情報保護委員会への速報・確報、(4)本人への通知、(5)再発防止策の検討、というフローで対応するのがガイドライン上の標準です。
選択肢3 → ❌誤り
何もせずに放置するのは番号法・ガイドラインの要請に反し、報告義務違反のリスクを伴います。
選択肢4 → ❌誤り
社内SNSに紛失内容を掲載することは、かえって情報拡散リスクを高め、新たな漏えい事案を誘発するおそれがあります。
背景知識
特定個人情報の漏えい等インシデントが発生した際の標準対応は、(1)事実関係の調査、(2)被害拡大防止、(3)規制当局(個人情報保護委員会)への速報・確報、(4)本人への通知、(5)再発防止策の検討、(6)社内・外部への適切な公表、というフローです。USB紛失のような物理的事故も、不正アクセスと同様に「漏えいのおそれ」として扱う必要があります。実務では、平時から(a)USB等の私物デバイスの利用禁止、(b)持ち出し時の暗号化、(c)ログ管理、(d)インシデント対応手順書の整備が重要です。3級では「初動対応の正しい順序」が頻出論点となっています。
学習アドバイス
「初動=隠蔽せず、速やかに調査・報告・通知」という基本動線を押さえましょう。社内SNS掲載などの誤った対応にも注意です。
まとめ
- 事実調査→被害拡大防止→委員会報告→本人通知→再発防止が基本フロー
- 隠蔽・放置・SNS拡散は不適切対応
- 平時からインシデント対応手順を整備しておくことが重要