【問194】個人情報保護実務検定 練習問題|不正アクセスによる漏えい事案
実務・関連法 問34/40難易度B(標準)
問題文
ECサイトを運営するE社のサーバーが外部から不正アクセスを受け、会員800名分の氏名・住所・クレジットカード番号が外部に流出したおそれがある。この事案への対応として、最も適切なものはどれか。
- 1.クレジットカード番号は決済代行会社が管理しているため、E社の漏えいではない
- 2.1,000人未満であるため、漏えい等報告および本人通知は不要である
- 3.財産的被害のおそれがあり、件数を問わず委員会報告と本人通知が必要である
- 4.不正アクセスは外部犯行であり、E社に法的責任はない
解説
正解
正解は選択肢3です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌ 誤り
E社のサーバーから流出した以上、E社が個人データの漏えい主体となります。
選択肢2 → ❌ 誤り
件数要件(1,000人超)に該当しなくても、財産的被害のおそれがある場合は別の要件で報告対象となります。
選択肢3 → ✅ 正しい
クレジットカード番号の漏えいは「財産的被害が生じるおそれ」に該当し、件数を問わず法第26条の報告対象となります。さらに不正アクセスは「不正の目的」要件にも該当します。
選択肢4 → ❌ 誤り
事業者は不正アクセスから個人データを保護する安全管理措置義務(法第23条)を負います。安全管理措置が不十分であれば責任を問われます。
背景知識
クレジットカード番号、銀行口座番号、暗証番号等は「財産的被害が生じるおそれがある個人データ」として、件数を問わず漏えい等報告の対象となります。本件は、(1)財産的被害のおそれ、(2)不正の目的をもって行われた、の2要件に該当する重大事案です。実務上は、(1)クレジットカード会社・決済代行会社への連絡(カードの再発行・不正利用監視)、(2)警察への被害届、(3)速報(事態把握から3〜5日以内)と確報(60日以内、不正アクセスの場合)、(4)本人通知、(5)公表、を迅速に実施する必要があります。
学習アドバイス
報告4要件のうち「財産的被害のおそれ」「不正の目的」は件数を問わず適用される点が重要です。クレジットカード情報の事案は最重要事例として頻出します。
まとめ
- クレジットカード情報漏えいは件数を問わず報告対象
- 不正アクセスは確報期限が60日
- 決済代行会社・警察との連携も重要