【問100】個人情報保護実務検定 練習問題|退職者への対応
安全管理・第三者提供 問20/40難易度C(難しい)
問題文
従業者の退職時または退職後の対応として、最も不適切なものはどれか。
- 1.退職時に秘密保持に関する誓約書を改めて取得する
- 2.退職時に貸与端末・社内データの返却を確認する
- 3.退職後は個人情報保護法の規制が及ばないため、特段の対応は不要である
- 4.退職後の不正取得・提供を防ぐため、就業規則に懲戒・損害賠償条項を整備する
解説
正解
正解は選択肢3です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌
退職時誓約書の取得は、退職後の秘密保持の実効性を高める重要な対応です。
選択肢2 → ❌
端末・データの返却確認は、退職時に必須の手続きです。
選択肢3 → ✅
退職者であっても、業務に関し取り扱った個人情報データベース等を不正な利益目的で提供・盗用した場合、179条のデータベース提供等罪(1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金)が適用されます。規制は及ぶため不適切です。
選択肢4 → ❌
就業規則に懲戒・損害賠償条項を整備するのは、抑止効果のため適切です。
背景知識
個人情報保護法179条は「個人情報取扱事業者(その役員、代表者または管理人を含む)若しくはその従業者またはこれらであった者が、その業務に関して取り扱った個人情報データベース等を自己若しくは第三者の不正な利益を図る目的で提供し、または盗用したとき」に罰則を科す規定です。「これらであった者」と明記されており、退職者にも適用されます。2014年のベネッセ事件を契機に強化された経緯があり、実務では退職時の誓約書取得、退職後の不正発覚時の刑事告訴・民事訴訟も含めた対応体制を整える事業者が増えています。
学習アドバイス
退職者規制は「179条データベース提供等罪」で覚えます。ベネッセ事件と関連付けると記憶に定着します。
まとめ
- 退職時の誓約書取得が望ましい
- 端末・データ返却を確実に確認
- 退職後も179条が適用される