【問78】個人情報保護実務検定 練習問題|不適正利用と漏えい等
取得・利用 問38/40難易度C(難しい)
問題文
法19条「不適正利用の禁止」と漏えい等の対応の関係に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.個人情報の漏えいが起こった場合、必ず法19条違反となる
- 2.法19条は利用方法の規定であり、過失による漏えい等は法23条で規律される
- 3.法19条と漏えい等の規定は完全に重複しており、いずれか一方だけが適用される
- 4.法19条違反は本人同意により事後的に解除できる
解説
正解
正解は選択肢2です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
漏えい自体は安全管理措置(法23条)の問題であり、必ずしも法19条違反となるわけではありません。
選択肢2 → ✅正解
法19条は能動的な利用方法の不適正性を規律する規定で、過失による漏えい等は法23条「安全管理措置」、法26条「漏えい等の報告等」で別途規律されます。
選択肢3 → ❌誤り
法19条と漏えい等の規定は規律対象が異なり、重複ではなく異なる側面を規律しています。
選択肢4 → ❌誤り
法19条違反は本人同意で解除できない強行規定です。
背景知識
法19条「不適正利用の禁止」は、事業者の能動的な「利用方法」を規律する規定です。一方、過失による漏えい・滅失・毀損などは、法23条「安全管理措置」(適切な対策を講じる義務)と法26条「漏えい等の報告等」(個人情報保護委員会への報告および本人への通知義務)で規律されます。これらは異なる規律体系です。ただし、安全管理措置の不備が著しく、結果として違法・不当な行為を助長・誘発するおそれがある場合には、法19条との関連も問題となり得ます。実務上は、(1)能動的な利用方法に関する法19条遵守、(2)受動的な事故防止のための法23条安全管理措置、(3)事故発生時の法26条報告等義務、を体系的に整理することが重要です。
学習アドバイス
「能動的な利用」(19条)と「受動的な事故防止」(23条)の規律対象の違いを区別しましょう。法19条と他の条文の関係を体系的に整理することが3級でも重要です。
まとめ
- 法19条は能動的な利用方法を規律
- 過失による漏えいは法23条・法26条で規律
- 規律対象は異なるが連関する場合あり