【問75】個人情報保護実務検定 練習問題|不適正利用と他規制の関係
取得・利用 問35/40難易度B(標準)
問題文
法19条「不適正利用の禁止」と他の規制の関係に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.法19条は法18条「利用目的による制限」に完全に包含される規定である
- 2.法19条は、利用目的の範囲内であっても適用される、利用方法そのものを規律する規定である
- 3.法19条が適用される場合は、法18条は適用されない
- 4.法19条は、本人同意を得ていれば適用されない
解説
正解
正解は選択肢2です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
法19条は法18条と異なる側面(利用方法の不適正性)を規律しており、包含関係ではありません。
選択肢2 → ✅正解
法19条は、利用目的の特定や同意取得などの形式要件を満たしていても、利用方法そのものが違法・不当行為を助長・誘発するおそれがあれば適用される、利用方法を規律する規定です。
選択肢3 → ❌誤り
法19条と法18条は併存的に適用される規定であり、一方が適用される場合に他方が排除されるわけではありません。
選択肢4 → ❌誤り
法19条は本人同意では解除されない強行規定であり、同意があっても適用されます。
背景知識
法19条と法18条の関係を理解することは重要です。法18条「利用目的による制限」は、特定された利用目的の範囲を超える取扱いを規律する規定(同意で解除可能)で、法19条「不適正利用の禁止」は、利用目的の範囲内であっても利用方法の社会的相当性を規律する規定(同意で解除不可)です。両規定は併存的に機能し、ある利用行為について、(1)利用目的の範囲内か(18条)、(2)利用方法が不適正でないか(19条)、の両面から評価されます。例えば、利用目的が「広告宣伝」と特定されていても、その広告内容が違法な勧誘を助長するものであれば、法19条違反となり得ます。
学習アドバイス
18条(目的制限)と19条(方法制限)の二元的構造を理解しましょう。19条は同意で解除されない強行規定である点が、18条との重要な違いです。
まとめ
- 18条は「目的の範囲」、19条は「方法の相当性」
- 19条は本人同意で解除されない強行規定
- 両規定は併存的に適用される