【問228】福祉住環境コーディネーター2級 練習問題|高齢者の転倒予防環境
高齢社会と住環境整備 問27/29難易度A(易しい)
問題文
高齢者の転倒を防ぐための住環境整備として、最も適切なものはどれか。
- 1.厚手のカーペットを床全面に敷き、端は固定せず重ねて置く
- 2.寝室からトイレまでは消灯し、暗さに目を慣らして歩く
- 3.浴室の床は水はけを優先し、表面が平滑なタイルにする
- 4.床の段差を解消し、滑りにくい床材にして手すりを設ける
解説
正解
正解は選択肢4です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
敷物の端のめくれや重ね敷きによる小さな段差は、つまずきの典型的な原因になる。敷物を用いる場合は端部を床に固定し、段差ができないようにする必要がある。
選択肢2 → ❌誤り
高齢者は夜間にトイレへ起きることが多く、暗い経路での移動は転倒の危険を高める。加齢により暗順応も遅くなるため、まぶしくない足元灯で経路を照らすのが適切である。
選択肢3 → ❌誤り
表面が平滑なタイルは濡れると著しく滑りやすい。浴室では水はけとあわせて、ぬれた状態でも滑りにくい床材を選ぶことが求められる。
選択肢4 → ✅正解
介護保険の住宅改修でも「手すりの取付け」「段差の解消」「滑りの防止及び移動の円滑化等のための床又は通路面の材料の変更」が対象種目とされており、これらが転倒予防の住環境整備の基本にあたる。
背景知識
東京消防庁の救急搬送データでは、高齢者の日常生活事故のうち「ころぶ」事故が8割以上を占め、転倒の9割以上は屋内で発生し、住宅内では居室・寝室が最も多い。転倒は大腿骨頸部骨折などを介して寝たきりにつながるため、身体機能へのはたらきかけと同時に、住まいの側の段差・床材・照明・手すりを整えることが重要である。
学習アドバイス
転倒には環境因子と身体機能の両面が関わる。住環境側の対策は介護保険の住宅改修6種目とセットで覚えると、制度分野の出題にもそのまま使える。
まとめ
- 転倒予防の住環境整備の基本は「段差の解消」「滑りにくい床材」「手すりの設置」
- この3点は介護保険の住宅改修の対象種目にも含まれている
- 敷物のめくれ、濡れて滑る床、暗い夜間動線は代表的な転倒要因