【問213】福祉住環境コーディネーター2級 練習問題|リバースモーゲージ制度の基本的特性
関連法制度・施策 問17/26難易度B(標準)
問題文
リバースモーゲージについて、説明として最も適切なものはどれか。
- 1.若年層が将来の住宅ローン返済に備えて資金を積み立てる貯蓄型の制度であり、高齢者は対象外
- 2.自宅を売却して代金を一括で受け取り、その後は賃借人として同じ家に住み続ける仕組み
- 3.借入開始から5年以内に元利金を全額返済することが法律で義務付けられている融資制度である
- 4.高齢者が自宅を担保に生活資金を借り入れ、本人の死亡後に売却等で返済する仕組み
解説
正解
正解は選択肢4です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
積立て(貯蓄)ではなく借入れ(融資)であり、対象は居住用不動産を所有する高齢者世帯である。若年層向けの制度ではない。
選択肢2 → ❌誤り
これはリースバックの説明である。リバースモーゲージは所有権を保持したまま住宅を担保に入れる融資であり、売却は原則として本人の死亡後の返済段階で行われる。
選択肢3 → ❌誤り
存命中に元金を完済する義務はなく、そのような期限を課す法律も存在しない。存命中は資金を受け取り続けられ、元金の返済は死亡後というのが特徴である。
選択肢4 → ✅正解
リバースモーゲージは、高齢者が居住している住宅を担保に金融機関等から借入れを行い、それを生活資金に充てる仕組み。存命中は自宅に住み続けられ、返済は本人の死亡後に相続人が住宅を売却するなどして行う。社会福祉協議会が窓口となる生活福祉資金貸付制度の「不動産担保型生活資金」も同じ考え方の公的制度である。
背景知識
リバースモーゲージは、高齢者が自身の住宅資産を活用して生活資金を確保する手段で、金融機関の商品として提供されるほか、社会福祉協議会が窓口となる生活福祉資金貸付制度の「不動産担保型生活資金」という公的な仕組みもある。住宅は所有しているが現金収入が限られる高齢者にとって、住み慣れた自宅を離れずに資金を得られる点が利点である。福祉住環境コーディネーターは、住宅改修資金や生活資金の相談を受ける際、こうした選択肢を説明できることが望まれる。
学習アドバイス
「所有権は手放さず担保に入れる」「存命中は受け取る側」「返済は死亡後に売却等で」の3点で整理すると、売却型のリースバックや貯蓄型の制度と混同しない。
まとめ
- リバースモーゲージは高齢者が自宅を担保に生活資金を借り入れる制度である。
- 返済は本人の死亡後に、相続人が住宅を売却するなどして行う。
- 金融機関の商品のほか、社会福祉協議会が扱う不動産担保型生活資金という公的制度もある。