【問210】福祉住環境コーディネーター2級 練習問題|高齢者の緊急連絡・安否確認体制
高齢社会と住環境整備 問24/29難易度A(易しい)
問題文
ひとり暮らしの高齢者が緊急事態(転倒、急病など)に備えるため、住環境に導入すべき最も基本的な対策はどれか。
- 1.常時複数の監視カメラを設置し、行動を24時間記録し続ける環境
- 2.家族が常に付き添い、高齢者を原則として外出させない生活体制
- 3.緊急通報システムを導入し、定期的な安否確認と組み合わせる
- 4.最新機種のスマートフォンを持たせ、操作をアプリで自動学習させる
解説
正解
正解は選択肢3です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
常時の撮影・記録はプライバシーの侵害であり、本人の心理的負担も大きい。また記録が残るだけでは、倒れた本人がその場で助けを呼ぶ手段にはならず、緊急時の初期対応につながらない。
選択肢2 → ❌誤り
外出の制限は高齢者のQOLと活動量を著しく損ない、廃用を招く。常時の付き添いは家族の負担も過大で、対策として現実的ではない。
選択肢3 → ✅正解
緊急通報装置は押しボタンやペンダントの操作だけで消防や受信センター等の支援機関へ通報でき、転倒して動けない状況でも使いやすい。訪問や電話による定期的な安否確認と組み合わせることで、異変の早期発見と初期対応が確保される。
選択肢4 → ❌誤り
操作の習得自体が負担となり、急病や転倒の場面で使えない恐れがある。操作が単純で確実な専用の緊急通報装置のほうが、基本的な備えとして適切である。
背景知識
ひとり暮らしの高齢者は、転倒や急病の際に自力で対応できない場合がある。緊急時にどのように助けを呼ぶかという環境整備は、生命維持に直結する課題である。緊急通報システムは介護保険給付の対象外だが、ひとり暮らしまたは日中独居となる高齢者を対象に、市町村が高齢者福祉事業として装置の設置・貸与を行っている地域が多い。
学習アドバイス
適切な仕組みは個々の生活状況によって異なる。本人の希望と身体機能、近隣や家族との関係を合わせて判断する必要がある。
まとめ
- 高齢者の緊急時対応には、本人が簡単に助けを呼べる仕組みが不可欠
- 緊急通報装置は押しボタンやペンダントの操作だけで通報でき、転倒時にも使いやすい
- 介護保険の対象外だが、市町村の高齢者福祉事業として設置・貸与されている地域が多い