【問222】eco検定 練習問題|金融市場における環境評価と資本配分
各主体の役割(企業の環境経営・行政・市民・金融) 問22/27難易度C(難しい)
問題文
金融市場において、環境配慮企業への資本流入が増加する理由として最も適切なのはどれか。
- 1.国内の証券取引所が、ESG評価の低い企業の上場を法令で禁じているため
- 2.規制強化や気候変動のリスクを織り込んだ選別が投資家の間で進むため
- 3.株価は財務情報のみで決まり、非財務情報は反映されないため
- 4.環境対応はコスト増だけを意味し、企業価値を必ず引き下げるため
解説
正解
正解は選択肢2です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
ESG評価の低さを理由に上場を禁じる法令はない。資本市場での選別はあくまで投資家の判断であり、法的な排除ではない。
選択肢2 → ✅正解
機関投資家は気候変動や規制強化を長期の投資リスクとみなし、対応の良否で投資先を選別する。責任投資原則(PRI)の広がりがこの動きを後押ししている。
選択肢3 → ❌誤り
気候関連情報をはじめとする非財務情報の開示が進み、企業評価と株価形成に影響する要素となっている。
選択肢4 → ❌誤り
環境対応は費用増を伴うが、規制対応力や資源効率の高さとして中長期の企業価値評価にはプラスに働きうる。
背景知識
資本市場では、機関投資家が環境・社会・ガバナンス(ESG)の要素を投資判断に組み込む動きが広がった。国連が支援する責任投資原則(PRI)は、署名機関に投資分析や意思決定プロセスへのESG課題の組み込みを求めており、日本では年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が2015年に署名したことが転機となった。気候変動や規制強化は追加費用や座礁資産として長期の収益に影響するため、対応の良否が資本の配分に反映される。ただし法令が投資先を強制的に排除しているわけではなく、あくまで投資家による選別である。
学習アドバイス
資本市場の環境評価は「法規制による強制」ではなく「投資家による選別」。禁止・強制と書かれた選択肢は誤りと判断してよい。
まとめ
- 機関投資家がESG要素を投資判断に組み込み、投資先を選別している
- 責任投資原則(PRI)が広がり、日本ではGPIFが2015年に署名した
- 選別は投資家の判断であって、法令による上場排除ではない