【問215】eco検定 練習問題|海洋プラスチック汚染とマイクロプラスチック
いま地球で起きていること 問20/23難易度A(易しい)
問題文
毎年数百万トンのプラスチック廃棄物が海洋に流出しています。海洋プラスチックが生態系に及ぼす影響として最も正確なものはどれか。
- 1.海の生物は摂取したプラスチック粒子を完全に排泄できるため、体内蓄積はほぼ起こらない。
- 2.紫外線により細かく分解されたマイクロプラスチックは、食物連鎖を通じて海洋生物に蓄積される。
- 3.プラスチック廃棄物は5~10年で完全に生分解され、海洋環境への長期影響は限定的である。
- 4.海洋プラスチックは海底に沈み、海の表面や中層にはほとんど存在しないため、生物への接触はない。
解説
正解
正解は選択肢2です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
特に小型の生物では排出されずに消化管などに残留し、吸着した有害化学物質や添加剤の移行も懸念されている。
選択肢2 → ✅正解
プラスチックは紫外線や波で細片化して5mm以下のマイクロプラスチックとなる。餌とともに取り込まれ、食物連鎖を通じて上位の生物へ移行・蓄積することが確認されている。
選択肢3 → ❌誤り
一般的なプラスチックは自然環境ではほとんど生分解されず、数十年から数百年の単位で細片化しながら残り続ける。
選択肢4 → ❌誤り
海底に沈むものもあるが、多くは浮遊して海流の循環に集積し、いわゆるごみベルトを形成して広範囲で生物と接触する。
背景知識
海洋プラスチック問題は21世紀の重要な環境課題である。北太平洋の亜熱帯循環に集積した太平洋ごみベルト(グレートパシフィックガベージパッチ)は、推定約160万km²(テキサス州の約2倍、フランスの約3倍)に及び、約1.8兆個・約8万トンのプラスチックが漂うと報告されている。環境省の報告書でも、食物連鎖を通じた高次栄養段階の生物への移行が室内実験で確認されている。
学習アドバイス
プラスチックは「分解される」のではなく「細かくなるだけ」という理解が正解につながる。
まとめ
- マイクロプラスチックは食物連鎖を通じて上位の生物へ移行する
- 自然環境では生分解されず長期に残留する
- 浮遊して海流に集積し広い海域で生物と接触する