【問214】eco検定 練習問題|熱帯雨林喪失と地球環境の劣化
いま地球で起きていること 問19/23難易度A(易しい)
問題文
過去数十年で世界の熱帯林は急速に減少しています。この減少がもたらす地球規模の影響として最も適切なものはどれか。
- 1.低緯度地域全体の降水量が2倍以上に増加し、洪水被害が必ず起こる。
- 2.大気中の酸素濃度が急激に低下し、生物の呼吸が困難になる。
- 3.熱帯雨林が吸収していたCO2が大気に残り、温室効果を強化する。
- 4.北半球の気温が大きく低下し、農業生産が大幅に増加する見込みである。
解説
正解
正解は選択肢3です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
森林喪失は蒸発散量の減少を通じて降水パターンを変えるが、一律に増えるわけではなく、むしろ乾燥化が進む地域が多い。
選択肢2 → ❌誤り
大気中の酸素は約21%と莫大な量が存在し、森林減少の規模では呼吸に支障が出るほどの濃度低下は起こらない。
選択肢3 → ✅正解
熱帯林は大量の炭素を蓄える炭素貯留庫であり、伐採や火入れで失われると蓄積炭素がCO2として放出されると同時に吸収源も失われるため、気候変動を加速させる。
選択肢4 → ❌誤り
森林減少は温室効果を強める方向に働き、気温は低下ではなく上昇する傾向にある。
背景知識
熱帯林は生物多様性が最も高い生態系であると同時に、大量の炭素を蓄える炭素貯留庫でもある。FAO『世界森林資源評価2020』によれば、2015〜2020年の森林減少は年約1,000万ha、植林などを差し引いた純減も年約470万haに達する。純減はアフリカ(年約390万ha)や南米(年約260万ha)など熱帯地域に集中しており、原因は農地転換や違法伐採である。
学習アドバイス
森林減少→蓄積炭素の放出+吸収源の喪失→気温上昇、という因果のつながりで覚えると選びやすい。
まとめ
- 熱帯林の減少は温室効果を強化する
- 蓄積炭素の放出と吸収源の喪失が同時に起こる
- 森林減少は熱帯地域に集中している