【問212】eco検定 練習問題|電子機器廃棄物(e-waste)の不適切処分
いま地球で起きていること 問17/23難易度B(標準)
問題文
スマートフォンやコンピュータなどの電子機器廃棄物(e-waste)が世界規模で急増しており、発展途上国での不適切な処分が環境・健康問題をもたらしています。e-waste処分に伴う主な問題として最も適切なものはどれか。
- 1.電子機器の大量処分により、電磁波が大気全体に拡散し、全球的な通信障害が起こる。
- 2.基板から金属を回収する際の焼却や酸処理で、鉛や水銀が土壌・地下水を汚染する。
- 3.不適切に処分された電子機器が地表に堆積することで、土壌が硬化し、植物の成長が促進される。
- 4.電子廃棄物の越境移動はバーゼル条約で全面禁止され、途上国への流出は解消された。
解説
正解
正解は選択肢2です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
廃棄された機器が電磁波を放出し続けることはなく、処分によって全球規模の通信障害が生じることもない。
選択肢2 → ✅正解
非公式な解体現場では被覆の野焼きや酸浴で金や銅を取り出すため、鉛・水銀・カドミウムなどの有害物質が環境中に放出され、作業者と周辺住民の健康を脅かす。
選択肢3 → ❌誤り
堆積した有害物質は植物の生育を阻害する方向に働き、作物などに吸収されて食物連鎖に取り込まれる。
選択肢4 → ❌誤り
バーゼル条約は有害廃棄物の越境移動を規制する枠組みだが全面禁止ではなく、中古品名目などによる不適正な輸出は現在も続いている。
背景知識
国連機関がまとめたGlobal E-waste Monitor 2024によると、2022年の世界のe-waste発生量は過去最高の6200万トンに達しました。このうち適正に回収・リサイクルされたと記録されているのは22.3%にとどまり、残る約8割は行方が追跡できていません。発生量の増加ペースは記録されたリサイクル量の伸びの5倍で、2030年には8200万トンに達すると見込まれています。ガーナのアグボグブロシーなど非公式な解体地では、被覆の焼却などに伴う重金属汚染が繰り返し報告されています。
学習アドバイス
電子機器は製造・使用段階だけでなく『廃棄段階』の環境負荷も同じ重さで問われる点を押さえる。
まとめ
- e-waste処分時に有害金属が放出される
- 適正に回収・記録されるのは全体の2割強にとどまる
- 処分労働者と地域住民が健康被害を受ける