【問211】eco検定 練習問題|大規模森林火災の急増と気候変動
いま地球で起きていること 問16/23難易度B(標準)
問題文
オーストラリア、カリフォルニア、シベリアなど世界各地で大規模森林火災が相次いでいます。これらの火災が地球システムに及ぼす影響として最も直接的なものはどれか。
- 1.火災による熱と煙が成層圏に到達し、オゾン層が急速に回復する。
- 2.燃えた森林跡地には自動的に樹齢の古い原始林が復生し、生態系が回復する。
- 3.森林が燃焼して大量のCO2が放出され、温室効果が強化される。
- 4.森林火災は火山活動を誘発し、火山灰が大気を冷却して地球温暖化を相殺する。
解説
正解
正解は選択肢3です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
煙が成層圏に達した事例では、報告されているのはオゾン層の回復ではなく破壊の促進であり、回復をもたらすという知見はない。
選択肢2 → ❌誤り
跡地の再生には数十年から百年単位を要し、焼失前と同じ生態系に戻るとは限らない。
選択肢3 → ✅正解
大規模火災は一度に数億トン規模のCO2を放出し、温暖化が火災を増やし火災がさらに温暖化を進める正のフィードバックを強める。
選択肢4 → ❌誤り
森林火災が火山活動を誘発するという因果関係は確認されていない。
背景知識
2019〜2020年のオーストラリア森林火災では、WWFが委託した研究により約30億匹の動物が死ぬか生息地を追われたと推計されました。北極圏でも火災が激化し、コペルニクス大気監視サービス(CAMS)は2020年1〜8月だけで北極圏の火災が約2億4400万トンのCO2を放出し、2019年通年の1億8100万トンを上回ったと報告しています。泥炭地や永久凍土周辺で燃える火災は、長年地中に固定されていた炭素まで放出します。火災の頻発と温暖化は互いを強め合う関係にあります。
学習アドバイス
火災そのものより、それがもたらす『CO2放出』と『気候フィードバック』に着目すると解きやすい。
まとめ
- 森林火災はCO2放出を加速させる
- 温暖化と火災の悪循環が形成されている
- 生態系と気候両面での深刻な影響がある