【問208】eco検定 練習問題|一次生産力
地球の基礎知識と生態系 問26/27難易度A(易しい)
問題文
生態系における『一次生産力』とは、何を意味するか。
- 1.消費者が捕食によって得るエネルギー量
- 2.ある時点の生態系に存在する生物量の総量
- 3.分解者が有機物の分解で放出するエネルギー量
- 4.生産者が単位時間に固定するエネルギー量
解説
正解
正解は選択肢4です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
消費者が餌から得て体をつくる分は『二次生産(二次生産力)』と呼ばれる。一次生産力はあくまで生産者だけを対象とした指標。
選択肢2 → ❌誤り
それは現存量(バイオマス)で、ある瞬間に存在する量を表すストックの指標。一次生産力は単位時間あたりにどれだけ生産されるかという速さの指標であり、次元が異なる。
選択肢3 → ❌誤り
分解者は新たにエネルギーを固定するのではなく、既にある有機物を無機物に戻す働きを担う。エネルギー固定量を測る一次生産力とは無関係。
選択肢4 → ✅正解
一次生産力は、植物などの生産者が光合成によって太陽エネルギーを有機物(化学エネルギー)に変える速さを表す。光合成でつくった総量が総(グロス)一次生産力、そこから生産者自身の呼吸量を差し引いたものが純(ネット)一次生産力。
背景知識
生態系のエネルギーは太陽からもたらされ、植物の光合成によって有機物に変換されます。この固定の速さが一次生産力です。総一次生産力から植物自身の呼吸に使われた分を差し引いたものが純一次生産力で、これが消費者や分解者が利用できる量の上限を決めます。熱帯多雨林やサンゴ礁は一次生産力が高く、砂漠や外洋は低いことが知られています。
学習アドバイス
『生産力』は『量』ではなく『速さ』を表す言葉です。現存量(バイオマス)との違いを、ストックとフローの対比で覚えてください。
まとめ
- 一次生産力は生産者が太陽エネルギーを有機物に変える速さ
- 総(グロス)と純(ネット)の2種類がある
- 現存量(バイオマス)は時点の量、生産力は単位時間あたりの量