【問207】eco検定 練習問題|生態的ニッチ
地球の基礎知識と生態系 問25/27難易度B(標準)
問題文
生態学で『ニッチ(生態的地位)』が指すものとして、最も適切なものはどれか。
- 1.生物が生活する物理的な場所そのもの
- 2.種分化の最終段階で生じる形態的特徴
- 3.個体群の中での個体間の順位や序列
- 4.生物が生態系で占める機能的な地位
解説
正解
正解は選択肢4です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
物理的な生活の場は『ハビタット(生息場所)』と呼ぶ。ニッチはハビタットの中で、その種が何を食べいつ活動するかまで含めて占める地位を指し、場所そのものとは区別される。
選択肢2 → ❌誤り
形態的特徴は進化の結果として現れる形質であり、ニッチという概念そのものではない。ニッチは形の話ではなく役割の話。
選択肢3 → ❌誤り
個体どうしの順位は個体群内の社会構造(順位制)であって、種が生態系内で占める地位を表すニッチとは別の概念。
選択肢4 → ✅正解
ニッチは生態系の中でその種が担う機能的役割・位置づけであり、餌の種類、活動時間帯、利用する空間などの組み合わせで多次元的に定まる。
背景知識
ニッチ(生態的地位)は、種が生態系の中でどんな役割を担い、どこでどのように生きているかを表す概念です。同じ生息地(ハビタット)でも、餌や活動時間、利用する高さなどが異なれば複数の種が共存できます。これを『ニッチの分化』または『棲み分け』と呼び、外来種問題では在来種とニッチが重なることが競合の原因になります。
学習アドバイス
『ニッチ』は『何を食べるか』『いつ活動するか』『どこに隠れるか』を含む総合的な役割。単なる『場所』(ハビタット)ではない、と押さえてください。
まとめ
- ニッチは生物が生態系で占める機能的役割・地位
- 生息場所を指すハビタットとは別概念
- ニッチが異なれば同じ場所で複数種が共存できる(棲み分け)