【問203】eco検定 練習問題|捕食・被食の関係
地球の基礎知識と生態系 問21/27難易度C(難しい)
問題文
捕食者と被食者の個体数が周期的に変動する場合、両者のピークの前後関係として一般的なものはどれか。
- 1.被食者が先に増え、遅れて捕食者が増える
- 2.両者の個体数は時間差なく同時に最大値に達する
- 3.捕食者が先に増え、遅れて被食者が増える
- 4.両者の個体数は常に一定の比率を保ち変動しない
解説
正解
正解は選択肢1です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ✅正解
被食者が増える→餌が豊富になり捕食者が増える→捕食圧で被食者が減る→餌不足で捕食者も減る、という循環が繰り返される。Lotka-Volterraモデルでは、捕食者のピークは被食者のピークより約4分の1周期遅れて現れる。
選択肢2 → ❌誤り
捕食者が増えるには餌となる被食者が先に増えている必要があり、応答には必ず時間がかかる。両者のピークが完全に一致することはない。
選択肢3 → ❌誤り
因果の向きが逆。捕食者の増加は餌である被食者の増加を受けて起こるため、被食者が先行する。捕食者が先に増えても餌は増えない。
選択肢4 → ❌誤り
比率が一定に保たれるなら周期的な変動そのものが起きない。時間差を伴う相互作用があるからこそ、両者は周期的に増減する。
背景知識
捕食者と被食者の個体数は、理論上は周期的に変動します。被食者が増えて餌が豊富になると捕食者が増え、やがて捕食圧で被食者が減り、餌不足で捕食者も減り、被食者が回復する、という循環です。この関係を記述するのがLotka-Volterra方程式で、そこでは捕食者のピークが被食者のピークより約4分の1周期(位相で約90度)遅れます。カナダのカンジキウサギとオオヤマネコの毛皮取引記録など、自然界でも類似の変動が知られています。
学習アドバイス
「どちらが先か」で判断します。餌である被食者の増加が先で、捕食者は遅れて追随します。遅れの大きさは約4分の1周期と覚えておきましょう。
まとめ
- 捕食者と被食者の個体数は時間差を伴って周期的に変動する
- 被食者の増加→捕食者の増加→被食者の減少→捕食者の減少という循環
- Lotka-Volterraモデルでの捕食者の遅れは約4分の1周期(半周期ではない)