【問204】eco検定 練習問題|共生と相利共生
地球の基礎知識と生態系 問22/27難易度C(難しい)
問題文
窒素固定細菌(根粒菌)とマメ科植物の根粒の関係は、どのような共生の例か。
- 1.一方が他方から栄養をもらい、相手には害をもたらす関係(寄生)
- 2.両者がともに利益を得ており、互いに依存する関係(相利共生)
- 3.一方は利益を得るが、他方は影響を受けない関係(片利共生)
- 4.有機物の分解を通じて両者が栄養を循環させる関係(分解共生)
解説
正解
正解は選択肢2です。
各選択肢の解説
選択肢1 → ❌誤り
寄生では宿主が害を受けるが、マメ科植物は根粒菌から窒素化合物を受け取って利益を得ている。害を受ける側がいないため寄生には当たらない。
選択肢2 → ✅正解
根粒菌は植物の根粒に住み、光合成でつくられた糖を受け取る。植物は根粒菌が大気中の窒素を固定してつくった窒素化合物を受け取る。双方が利益を得る相利共生(mutualism)の代表例。
選択肢3 → ❌誤り
片利共生は一方だけが利益を得て他方に損得がない関係。根粒菌は植物から光合成産物と生息場所を得ており、影響を受けないわけではない。
選択肢4 → ❌誤り
「分解共生」は生態学の標準的な用語ではない。またこの関係は有機物の分解ではなく、大気中の窒素を固定して供給するはたらきによるもの。
背景知識
異なる種の生物が密接に結びついて生活する関係を共生といい、双方が利益を得る相利共生、一方だけが利益を得る片利共生、一方が害を受ける寄生に分けられます。マメ科植物の根にできる根粒に住む根粒菌は、大気中の窒素を生物が利用できるアンモニアに変える窒素固定を行います。植物は光合成でつくった糖と生息場所を菌に与え、菌からは窒素化合物を受け取ります。この関係のおかげでマメ科植物は窒素の乏しい土地でも育つことができ、農業では緑肥や輪作に利用されてきました。
学習アドバイス
共生の型は「それぞれが得をしているか、損をしているか」を一つずつ書き出して判定します。双方が得なら相利共生、片方だけ得で他方は損得なしなら片利共生、片方が損なら寄生です。
まとめ
- 共生には相利共生・片利共生・寄生の3類型がある
- 相利共生は両者がともに利益を得る関係
- 根粒菌とマメ科植物は相利共生の典型例(糖と窒素化合物の交換)