【問187】eco検定 練習問題|環境会計という仕組み
各主体の役割(企業の環境経営・行政・市民・金融) 問5/27難易度B(標準)
問題文
企業の環境経営で用いられる「環境会計」についての説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.事業所ごとの設備投資額を業種別に比較し、行政が事業者を格付けして公表するために設けられた制度のことである。
- 2.決算にあたって環境に関する支出を計上せずに処理することを事業者に認める、会計上の取扱いの特例のことである。
- 3.環境保全に投じた費用と、その取り組みで得られた効果を把握し、社内の管理や外部への説明に役立てる仕組みである。
- 4.環境負荷の少ない製品の販売価格を算定する方法を定めたもので、費用や効果を把握することは目的としていない。
解説
正解は3。環境会計とは、企業が環境保全のために投じた費用と、その取り組みによって得られた効果をできるかぎり定量的に把握し、社内での管理や改善の判断に用いるとともに、外部への説明にも役立てようとする仕組みである。費用と効果を対応させて捉えることで、環境への取り組みが感覚的な評価にとどまらず、経営の判断材料として扱えるようになる点に意義がある。1は、行政が事業者を格付けして公表する制度としており、企業が自らの費用と効果を把握するための仕組みであるという性格を取り違えている。2は、環境に関する支出を計上しない会計上の特例としており、費用を把握しようとする趣旨と正反対である。4は、販売価格の算定方法を定めたものとしており、費用や効果の把握という中心的な目的を欠いている。この仕組みを理解しておくと、環境への取り組みを経営の中で扱う際の考え方を整理しやすくなる。