【問185】eco検定 練習問題|サプライチェーン全体を見据えた環境配慮
各主体の役割(企業の環境経営・行政・市民・金融) 問3/27難易度B(標準)
問題文
企業が環境配慮を進めるうえで、自社の事業所だけでなく調達先や物流などサプライチェーン全体を視野に入れる必要があるとされる理由の説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.製品が環境に与える影響は原材料の調達から製造、物流、販売に至る過程全体で生じ、自社の事業所内を見るだけでは全体像をつかみにくいから。
- 2.調達先や物流業者の環境対策はそれぞれの事業者の法令遵守に委ねられており、発注元が把握すべき事項には含まれないと整理されているから。
- 3.取引の流れ全体に目を向ける主な目的は取引先の経営状況を把握することにあり、環境への影響の把握は副次的な位置づけにとどまるから。
- 4.製品の環境への影響は自社の製造工程で生じる分が大半を占めるため、調達や物流の段階での対策は全体への効果が小さいと考えられるから。
解説
正解は1。製品が環境に与える影響は原材料の調達から製造、物流、販売、さらには使用・廃棄に至る一連の過程全体で生じるため、自社の事業所内の対策だけを見ていては影響の全体像をつかむことができず、改善の余地を見落としてしまう。そのため調達先や物流を含むサプライチェーン全体を視野に入れる必要があるとされる。2は、取引先の対策をそれぞれの法令遵守に委ねて発注元の把握の対象から外すとしており、発注元が自ら配慮を働きかける余地を否定している点で誤り。3は、取引の流れ全体を見る目的を経営状況の把握にすり替えており、環境への影響の把握という本来の目的を外している。4は、影響の大半が自社の製造工程で生じるとしており、調達や物流の段階で生じる影響を過小に評価している。この視点を持つと、製品の環境負荷を評価する際に自社の枠を超えて考える必要性が理解しやすくなる。