【問164】eco検定 練習問題|製品の環境負荷を評価する手法
環境政策の原則・法体系・アセスメント 問20/22難易度B(標準)
問題文
製品やサービスの環境への影響を評価する手法である「ライフサイクルアセスメント(LCA)」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.原材料の調達段階を対象とする手法であり、製造や使用、廃棄の段階で生じる環境負荷は評価に含めない
- 2.温室効果ガスの排出量を指標とする手法であり、資源の消費や廃棄物の発生といった環境負荷は扱わない
- 3.製造工場から排出される汚染物質を実測し、工場ごとの環境負荷の大きさを比較して順位づけする手法である
- 4.原材料の調達から製造・使用・廃棄に至る全段階を通じて、製品やサービスが与える環境負荷を評価する手法である
解説
正解は4。ライフサイクルアセスメント(LCA)は、原材料の調達から製造・流通・使用・廃棄に至る製品やサービスの一生(ライフサイクル)を通じて、資源の消費や温室効果ガスの排出などさまざまな環境負荷を段階ごとに算出し、全体として評価する手法である。ある段階だけを見て「環境に優しい」と判断すると、別の段階でかえって負荷が大きくなっている場合を見落とすおそれがあるため、全段階を通した評価が重視される。
1は誤り。調達段階を対象とし製造以降を評価に含めないとしているが、LCAは調達から廃棄までの全段階を通して評価する手法である。2は誤り。LCAは温室効果ガスの排出量に限らず、資源の消費や廃棄物の発生など複数の環境負荷を扱う手法であり、対象をひとつの指標に限定していない。3は誤り。工場から出る汚染物質の実測による比較は、生産の一場面をとらえるものにとどまり、製品が一生を通じて与える負荷を積み上げるLCAとは対象とする範囲が異なる。
温室効果ガスの排出量に絞って示す表示は数値の一部を切り出したものであり、LCAはその土台となる、より広い範囲の環境負荷をとらえるための考え方として位置づけられる。