【問163】eco検定 練習問題|環境監査の位置づけ
環境政策の原則・法体系・アセスメント 問19/22難易度B(標準)
問題文
組織の環境マネジメントシステムに関して行われる「環境監査」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.組織の外部の消費者団体が、店頭に並ぶ製品の環境ラベルの表示内容を抜き取りで確認する活動である
- 2.行政機関が事業者の排出基準の遵守状況を確認するために立入り、法令違反があれば直ちに罰則を科す活動である
- 3.組織が定めた方針や手順のとおりに取り組みが運用されているかを、体系的かつ客観的に確認・評価する活動である
- 4.事業者が新たに事業を始める前に、周辺環境に与える影響を予測し住民の意見を聴いて計画に反映させる活動である
解説
正解は3。環境監査とは、組織が定めた環境方針や手順に沿って環境マネジメントシステムが実際に運用されているかどうかを、体系的かつ客観的な手続によって確認・評価する活動であり、PDCAサイクルの点検の段階を裏付ける取り組みとして位置づけられる。監査を通じて課題や不備が明らかになれば、それを次の見直しや改善につなげることができる。
1は誤り。店頭の環境ラベルの表示内容を消費者団体が抜き取りで確認する活動は、環境監査とは主体も対象も異なるものである。2は誤り。行政機関による立入りと罰則の適用は、法令に基づく規制の執行であり、組織自身が運用状況を確認する環境監査とは性格が異なる。4は誤り。事業前に影響を予測し住民の意見を計画に反映させる活動は環境影響評価(アセスメント)の考え方であり、既に稼働しているマネジメントシステムの運用状況を確認する環境監査とは異なる場面の取り組みである。
環境監査は罰則を科すための取り締まりではなく、組織自身が定めたしくみがきちんと機能しているかを確かめ、次の改善につなげるための内部的な点検活動として理解しておくとよい。