【問161】eco検定 練習問題|環境マネジメントシステムとISO14001
環境政策の原則・法体系・アセスメント 問17/22難易度B(標準)
問題文
組織が導入する環境マネジメントシステム(EMS)の国際規格であるISO14001に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.組織が自ら環境方針や目標を定め、自主的に取り組みを運用し改善し続けるための管理のしくみの枠組みを定めた規格である
- 2.事業者が排出できる汚染物質の濃度や量の上限を法的な数値として定め、違反した場合に罰則を科すことを目的とした規格である
- 3.製品が環境に与える負荷を第三者機関が測定し、一定の基準を満たした製品に表示を認める環境ラベルの規格である
- 4.国や地方自治体が大規模な開発事業を行う前に環境への影響を調査し、住民の意見を聴く手続について定めた規格である
解説
正解は1。ISO14001は、組織が自ら環境方針や目標を定め、それを達成するための取り組みを自主的に運用し、結果を確かめて次の改善につなげていく管理のしくみの枠組みを定めた国際規格である。個々の数値基準を満たすことそのものではなく、組織が自律的に環境配慮を運用し改善し続けるしくみを備えているかどうかが問われる点が特徴である。
2は誤り。排出できる汚染物質の濃度や量の上限を法的な数値として定め、違反に罰則を科すのは個別の法令に基づく規制的手法であり、ISO14001が定めるものではない。3は誤り。製品を測定し基準を満たしたものに表示を認める仕組みは環境ラベルの一類型であり、組織の運営のしくみを対象とするISO14001とは対象が異なる。4は誤り。事業前に影響を調査し住民の意見を聴く手続は環境影響評価(アセスメント)の考え方であり、EMSの規格とは別のものである。
自社の環境負荷を減らしたい事業者にとって、ISO14001は「何をどれだけ減らすか」という数値目標そのものではなく、「どうやって取り組みを回し続けるか」という運営のしくみを整えるための拠り所として活用される。