【問160】eco検定 練習問題|戦略的環境アセスメントという考え方
環境政策の原則・法体系・アセスメント 問16/22難易度B(標準)
問題文
「戦略的環境アセスメント」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.戦略的環境アセスメントとは、事業の着工後に環境影響を調べる事後調査の手続である。
- 2.戦略的環境アセスメントとは、個別事業の実施段階で一つの案を評価する手続である。
- 3.戦略的環境アセスメントとは、上位の計画や政策の段階で環境配慮を行う考え方である。
- 4.戦略的環境アセスメントとは、事業者が自社の環境方針を対外的に示す文書である。
解説
正解は3。戦略的環境アセスメントは、個々の事業を対象とする通常の環境影響評価よりも上位にあたる、計画や政策の段階から環境配慮を組み込んでいく考え方である。事業の位置や規模がまだ固まっていない早い段階で複数の案を比較しながら検討できるため、個別の事業段階では見直しの余地が限られてしまう事項についても環境への配慮を反映させやすくなる。
1は誤り。着工後の事後調査としているが、事業が動き出した後の確認ではなく、計画や政策が決まる前の段階に環境配慮を組み込む考え方である。2は誤り。個別事業の実施段階で一つの案を評価するとしているが、これは通常の環境影響評価が担う範囲であり、より上流の段階を対象とする点が特徴である。4は誤り。事業者が自社の環境方針を示す文書としているが、これは企業が自主的に掲げる方針の表明であり、計画や政策の段階での環境配慮の仕組みとは性格が異なる。
個別事業の是非を問う前に、上流の計画段階から環境を織り込む発想として理解しておきたい。