【問152】eco検定 練習問題|環境基準と排出基準の違い
環境政策の原則・法体系・アセスメント 問8/22難易度B(標準)
問題文
「環境基準」と「排出基準」の性格の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.環境基準は個々の発生源が遵守すべき規制であり、排出基準は維持されることが望ましい行政上の目標である。
- 2.環境基準は維持されることが望ましい行政上の目標であり、排出基準は個々の発生源が守るべき規制である。
- 3.環境基準と排出基準はいずれも個々の発生源に課される規制であり、両者は同じ性格の基準である。
- 4.環境基準は工場に対して定められる基準であり、排出基準は自動車に対して定められる基準である。
解説
正解は2。環境基準は、大気や水質などについて、人の健康を保護し生活環境を保全するうえで維持されることが望ましい行政上の目標として定められる。一方、排出基準は、工場や事業場など個々の発生源が実際に守るべき規制であり、環境基準を達成するための手段として個別の主体に課される。両者は目標と規制手段という異なる役割を担っている。
1は誤り。環境基準と排出基準の役割を入れ替えており、目標である環境基準を規制、規制である排出基準を目標としている点が逆である。3は誤り。両者をいずれも個々の発生源に課される規制と同一視しているが、環境基準は行政上の到達目標としての性格を持ち、個々の主体に遵守を義務づける排出基準とは役割が異なる。4は誤り。適用対象を工場と自動車に振り分けているが、両者は対象となる発生源の種類によって呼び分けられているわけではない。
行政上の到達目標と、個別に守るべき規制の違いとして整理しておくと理解しやすい。