【問147】eco検定 練習問題|予防原則という考え方
環境政策の原則・法体系・アセスメント 問3/22難易度B(標準)
問題文
環境政策における「予防原則」の考え方に関する説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.予防原則とは、深刻な被害のおそれがある場合、科学的な確実性が十分でなくても対策を講じるという考え方である。
- 2.予防原則とは、被害の因果関係が科学的に完全に証明された後で初めて対策を講じるべきであるという考え方である。
- 3.予防原則とは、環境への影響が明らかな事業でも、経済的な効果が大きければ実施を優先するという考え方である。
- 4.予防原則とは、被害が発生した後にその原因者を特定し、生じた損害を賠償させることを主眼とする考え方である。
解説
正解は1。予防原則とは、環境への深刻な被害が生じるおそれがある場合には、原因と被害との因果関係について科学的な確実性が十分でなくても、対策を先送りせずに講じるべきであるという考え方である。2は科学的証明が完了してから対策を講じるとしており、証明を待たずに行動するという予防原則の趣旨と正反対であるため誤り。3は経済効果を優先するとしており、環境への影響を重視する予防原則の考え方と異なるため誤り。4は被害発生後の原因者特定と賠償を主眼としており、これは費用負担のあり方に関する別の原則の説明にあたるため誤り。いったん生じると取り返しのつかない被害を避けるための考え方として、環境政策の随所に反映されている。