【問141】eco検定 練習問題|化学物質のリスクをとらえる考え方
地域の環境問題と化学物質 問19/22難易度B(標準)
問題文
化学物質が人の健康や環境に及ぼすリスクの大きさをどうとらえるかについての説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.化学物質のリスクは、その物質が本来持つ有害性の強さによって決まるため、どれだけの量にさらされるかは考慮されない。
- 2.化学物質のリスクは、物質が持つ有害性の程度と、人がどれだけさらされるかというばく露量の組み合わせで決まる。
- 3.化学物質のリスクは、その物質を製造する事業所の規模によって決まり、有害性や使用量とは関係なく評価される。
- 4.化学物質のリスクは、法令で定められた分類区分によって固定されており、使用状況によって変わることはない。
解説
正解は2。化学物質が人や環境に及ぼすリスクの大きさは、その物質がもともと持つ有害性(ハザード)の程度と、実際にどれだけの量にさらされるか(ばく露量)という2つの要素の組み合わせで決まると考えられている。有害性が高い物質であってもばく露量が極めて小さければリスクは小さく、逆に有害性がそれほど高くなくても大量にばく露すればリスクは大きくなりうる。1は有害性の強さだけでリスクが決まるとしており、ばく露量の視点が抜けているため誤り。3は事業所の規模という無関係な要素を持ち出しており誤り。4はリスクが法令上の分類だけで固定的に決まるとしているが、同じ物質でも使い方や扱う量によってリスクの大きさは変わるため誤り。この「有害性×ばく露量」という発想は、製品の安全な取扱いやリスク評価の出発点となる。