【問100】eco検定 練習問題|Eco-DRRとグリーンインフラ
生物多様性と自然共生社会 問20/20難易度C(難しい)
問題文
生態系を活用した防災・減災(Eco-DRR)やグリーンインフラの考え方に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.防災・減災は人工の構造物によって行うものとされており、森林や湿地などの生態系の働きを防災の手段として位置づける発想はとられていない
- 2.グリーンインフラは、太陽光発電などの再生可能エネルギー設備を都市部に集中して整備する取組を指す語であり、緑地や水辺の働きとは別の概念である
- 3.生物多様性地域戦略は国が全国一律の内容で定めるものであり、都道府県や市町村が地域の実情に応じて策定することは想定されていない
- 4.森林や湿地などが持つ雨水の保持といった働きを人工の構造物と組み合わせて活かし、防災・減災と生活環境の質の向上を図る考え方である
解説
正解は4。Eco-DRR(生態系を活用した防災・減災)は、森林による土砂の抑制や湿地・河川敷による雨水の一時的な保持といった生態系の働きを、堤防などの人工の構造物と組み合わせて防災・減災に活かす考え方である。グリーンインフラは、こうした緑地や水辺などの自然環境が持つ働きを、防災に限らず都市の快適な生活環境の形成や生物多様性の保全にも役立てながら整備していく発想であり、地方公共団体が地域の実情に応じて策定する生物多様性地域戦略とも関連する取組として位置づけられる。
1は誤り。Eco-DRRはまさに生態系の働きを防災・減災の手段として位置づける考え方であり、記述はその趣旨と逆になっている。2は誤り。グリーンインフラは緑地や水辺などの自然が持つ働きを活かした整備の考え方全般を指す語であり、再生可能エネルギー設備の整備に限られるものではない。3は誤り。生物多様性地域戦略は、都道府県や市町村がそれぞれの地域の自然環境の特性を踏まえて策定するものとされている。
人工の構造物だけに頼らず、自然の働きを積極的に活かして防災性と生活環境の質を高めていくという発想を押さえておきたい。