【問79】eco検定 練習問題|トップランナー制度とZEH・ZEB
気候変動とエネルギー 問27/28難易度C(難しい)
問題文
「トップランナー制度」と「ZEH・ZEB」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.トップランナー制度は最も省エネ性能の高い機器を基準に目標を定める仕組みであり、ZEH・ZEBは省エネと創エネで建物のエネルギー消費を実質ゼロに近づける考え方である。
- 2.トップランナー制度は建物の断熱性能だけを評価して等級をつける仕組みであり、ZEH・ZEBは家電製品の省エネ基準だけを定めて店頭での表示を求める制度である。
- 3.トップランナー制度は最も省エネ性能の低い機器を基準として目標を定める仕組みであり、ZEH・ZEBは建物の設計者に専用の資格の取得を義務づける制度である。
- 4.トップランナー制度は事業者に省エネ設備の導入費用を補助することを定めた仕組みであり、ZEH・ZEBは化石燃料をまったく使用しない建物だけを指す用語である。
解説
正解は1。トップランナー制度は、家電製品や自動車などの分野で、現在市場に出ている製品のうち最も省エネ性能の優れた機器の性能を基準とし、それを将来に向けた目標基準として他の製品にも達成を求めていく仕組みである。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)やZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)は、断熱性能の向上などによる省エネと太陽光発電などによる創エネを組み合わせ、建物で消費するエネルギーを正味でおおむねゼロに近づけることを目指す考え方である。
2は両者の対象を入れ替えており、機器の省エネ基準がトップランナー制度、建物のエネルギー消費がZEH・ZEBの対象であるため誤り。3はトップランナー制度の基準を最も性能の低い機器としているが、実際には最も性能の高い機器を基準とする点に特徴があり、またZEH・ZEBは設計者の資格制度ではないため誤り。4はトップランナー制度を補助金の仕組みとしている点が誤りであり、ZEH・ZEBについても化石燃料の全面不使用を定義とするものではないため誤り。
両者を理解しておくと、機器の性能向上と建物全体の省エネルギー化がそれぞれどのような発想で進められているかを整理できる。