【問80】eco検定 練習問題|スマートグリッドの考え方
気候変動とエネルギー 問28/28難易度B(標準)
問題文
「スマートグリッド」の考え方に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.電力網に情報通信技術を組み込むことをやめ、発電所の運転や送電の調整をすべて従来どおり人手の判断だけで行うようにした電力網である。
- 2.情報通信技術を活用して電力の需給状況を把握・制御し、変動しやすい再生可能エネルギーも無駄なく使えるようにした電力網である。
- 3.すべての家庭や工場に電力の使用量を常に一定に保つことを義務づけ、需要側の電気の使い方は一切変動させないようにした電力網である。
- 4.発電した電気を蓄電池にためることは認めず、発電した分をその場でつねにすべて消費しきることを前提に運用される電力網である。
解説
正解は2。スマートグリッドとは、情報通信技術を活用して発電量や電力需要の状況をきめ細かく把握し、電力網全体を効率よく制御する仕組みである。太陽光や風力のように出力が天候によって変動しやすい再生可能エネルギーを電力網に取り込む際には、蓄電池による電気の貯蔵や需要側の使用時間の調整とあわせて活用することで、需要と供給のバランスを保ちやすくなる。
1は情報通信技術の活用をやめるとしているが、スマートグリッドはむしろ情報通信技術を積極的に組み込むことで需給の把握と制御を高度化する仕組みであるため誤り。3は需要側の電気の使い方を一切変動させないとしているが、実際には需要側が使用時間や使用量を調整するデマンドレスポンスもスマートグリッドを支える要素の一つであり、変動させないことを前提とはしていないため誤り。4は蓄電を認めないとしているが、蓄電池による貯蔵は出力変動を補う重要な役割を担っており、その場での消費だけを前提とする仕組みではないため誤り。
スマートグリッドの考え方を理解しておくと、出力が変動しやすい再生可能エネルギーをどのように電力網へ安定して取り込んでいくかという課題を具体的にイメージできるようになる。