【問72】eco検定 練習問題|化石燃料の性質の違い
気候変動とエネルギー 問20/28難易度B(標準)
問題文
石炭・石油・天然ガスという三つの化石燃料の性質に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.石炭・石油・天然ガスはいずれも燃焼時の二酸化炭素排出量に差がなく、燃料としての性質もほぼ同一である。
- 2.同じ熱量を得るために燃やしたときの二酸化炭素の排出量は燃料ごとに異なり、天然ガスは石炭より少ない。
- 3.天然ガスは常温常圧で液体として産出されるのに対し、石油は気体として産出される点で両者は異なる。
- 4.石炭・石油・天然ガスはいずれも生物の遺骸に由来せず、地中の無機物が化学変化して生じたものである。
解説
正解は2。石炭・石油・天然ガスはいずれも化石燃料であるが、炭素と水素の構成比などの性質が異なるため、同じ熱量を得るために燃焼させた際に発生する二酸化炭素の量にも違いが生じる。一般に天然ガスは石炭に比べて燃焼時の二酸化炭素排出が少ないとされ、燃料の性質に応じた特徴として理解されている。
1は三つの燃料の排出量や性質に差がないとしているが、実際には燃料ごとに炭素と水素の割合が異なり、排出特性にも違いがあるため誤り。3は天然ガスと石油の物理的な状態を取り違えており、常温常圧で気体なのは天然ガス、液体として産出されるのは石油であるため誤り。4は化石燃料の起源を無機物の化学変化としているが、化石燃料は太古の生物の遺骸が長い年月をかけて地中で変化して生じたものとされており誤り。
化石燃料ごとの性質の違いを理解しておくと、エネルギー源の選択が温室効果ガスの排出量にどう影響するかを考える手がかりになる。ただし排出量の多寡だけでなく、供給の安定性や価格、大気汚染物質の排出といった要素も合わせて比較する必要がある。