【問68】eco検定 練習問題|炭素税と排出量取引の違い
気候変動とエネルギー 問16/28難易度B(標準)
問題文
温室効果ガスの排出に価格を付けて排出抑制を促す「カーボンプライシング」のうち、炭素税と排出量取引の違いに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.炭素税は排出枠を市場で売買する仕組みであり、排出量取引は排出量に応じて課税する仕組みである。
- 2.炭素税も排出量取引も、ともに市場での排出枠の売買を通じて排出の価格が決まる仕組みである。
- 3.炭素税は排出量の多い事業者にのみ適用され、排出量取引はすべての国民に一律に適用される仕組みである。
- 4.炭素税は排出量に応じて課税し、排出量取引は排出枠を設定したうえで過不足を市場で売買する仕組みである。
解説
正解は4。カーボンプライシングは温室効果ガスの排出に価格を付けることで排出抑制を促す考え方の総称であり、代表的な手法として、排出量に応じて課税する炭素税と、排出枠を設定したうえでその過不足を市場で売買させる排出量取引とがある。1は、炭素税と排出量取引の仕組みの説明を入れ替えており誤り。2は、両者がともに市場での売買によって価格を決めるとしているが、炭素税は課税によって価格を固定する仕組みであり、市場取引を前提とする排出量取引とは性格が異なる。3は、適用対象の範囲についての説明であり、両制度の本質的な違いである課税か市場取引かという点を捉えていない。炭素税は価格を固定し排出量が変動する仕組み、排出量取引は排出量の上限を固定し価格が変動する仕組みという対比で覚えておくと理解しやすい。