【問65】eco検定 練習問題|エネルギー政策で重視される基本的な視点
気候変動とエネルギー 問13/28難易度B(標準)
問題文
日本のエネルギー政策において基本的な視点とされる「3E+S」の考え方の説明として、最も適切なものはどれか。
- 1.安全性を前提に、エネルギーの安定供給、経済効率性の向上、環境への適合という三つの要素をあわせて満たすことを目指す考え方。
- 2.エネルギーを供給する費用の安さを最優先の基準とし、供給の安定性や環境への影響の程度は考慮しないとする考え方。
- 3.環境への適合だけを判断の基準とし、エネルギーを安定して供給できるかどうかや費用の大きさは考慮しないとする考え方。
- 4.安定供給・経済効率性・環境適合の三つは同時には満たせないものとして、その時々でいずれか一つだけを選ぶとする考え方。
解説
正解は1。「3E+S」とは、エネルギーの安定供給(Energy Security)、経済効率性の向上(Economic Efficiency)、環境への適合(Environment)という三つのEを、安全性(Safety)を大前提として同時に満たしていくという、エネルギー政策の基本的な視点を表した言葉である。
2は誤り。費用の安さは経済効率性という一つの要素にすぎず、安定供給や環境への適合を切り捨ててよいという考え方ではない。3は誤り。環境への適合も三つのEの一つであるが、それだけを基準とし安定供給や費用を考慮しないという考え方ではない。4は誤り。三つの要素の間に緊張関係が生じることはあるが、いずれか一つを選ぶのではなく、安全性を前提としてこれらをできるだけ両立させることを目指す考え方である。
エネルギー源には、それぞれ供給の安定性・費用・環境への影響の面で異なる長所と短所があり、どれか一つだけで三つの要素をすべて満たすことは難しい。だからこそ複数のエネルギー源をどう組み合わせるかが議論になる、という構図で捉えておくと、エネルギーをめぐる報道を読み解きやすくなる。