【問63】eco検定 練習問題|京都議定書の基本的な性格
気候変動とエネルギー 問11/28難易度A(易しい)
問題文
1997年に開催されたCOP3で採択された京都議定書の基本的な性格に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.先進国か途上国かを問わず、すべての締約国に自ら削減目標を定めて提出し、定期的に更新することを求める枠組みである。
- 2.温室効果ガスの排出削減について法的な義務を課さず、各国の努力目標のみを示した政治的な宣言文書である。
- 3.先進国に数値化された温室効果ガスの削減義務を課し、目標達成の手段として京都メカニズムを設けた議定書である。
- 4.途上国に対してのみ温室効果ガスの排出削減義務を課し、先進国には資金や技術の提供義務のみを課した議定書である。
解説
正解は3。京都議定書は1997年のCOP3で採択され、先進国に対して温室効果ガスの数値化された削減義務を課した点に最大の特徴がある。あわせて、目標の達成を柔軟にするための仕組み(京都メカニズム)が設けられた。1は、先進国・途上国の区別なくすべての国が自ら目標を定めて提出・更新する仕組みであり、これは後のパリ協定の性格であって京都議定書とは異なる。2は、京都議定書が法的拘束力のある数値目標を課した点を否定しており誤り。4は、削減義務を負うのは先進国であり、削減義務と資金・技術支援の主体を逆に説明している。「先進国に義務を課した議定書」という骨格を押さえておくと、後の国際的な枠組みとの違いを対比して理解しやすい。