【問55】eco検定 練習問題|IPCCという組織の性格
気候変動とエネルギー 問3/28難易度A(易しい)
問題文
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.各国政府から推薦された科学者などが世界中の研究成果を評価し、報告書としてまとめる組織
- 2.各国に温室効果ガス削減目標の達成を義務づけ、違反した国に罰則を科す権限をもつ国際機関
- 3.世界各地に観測拠点を設け、気温や海面水位の変化を独自に測定する専門の観測機関
- 4.民間企業や環境NGOのみで構成され、政府から独立した立場で気候変動対策を提言する団体
解説
正解は1。IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、各国政府から推薦を受けた科学者などが参加し、世界中の研究者が発表した気候変動に関する論文や観測データを整理・評価して報告書としてまとめる組織である。自ら気温や海面水位を観測したり実験を行ったりする研究機関ではなく、既存の知見を集約し評価する役割を担っている点が特徴である。
2は誤り。IPCCは各国に削減目標の達成を義務づけたり罰則を科したりする権限をもつ機関ではない。3は誤り。世界各地に観測拠点を置いて独自にデータを測定する専門機関ではなく、既存の観測結果や研究成果を評価する立場にある。4は誤り。IPCCは各国政府から推薦された専門家が参加する政府間の組織であり、民間企業やNGOのみで構成される団体ではない。
報告書の内容が各国の政策の科学的な土台として参照されている点を押さえておくと、気候変動をめぐる議論の構造を理解しやすくなる。