【問52】eco検定 練習問題|プラネタリー・バウンダリーの考え方
いま地球で起きていること 問14/23難易度B(標準)
問題文
プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)という考え方に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.各国ごとに温室効果ガスの排出量の上限を定め、超過した分を国どうしで売買できるようにする国際的な制度
- 2.地球上に存在する天然資源の総量をすべて金額に換算し、国ごとの経済成長率の上限を定めるための統計指標
- 3.気候変動や生物多様性の損失といった環境問題はそれぞれ独立しており、互いに影響を及ぼすことはないとする考え方
- 4.気候変動や生物多様性の損失など複数の環境要素について、人類が安全に活動できる限界を科学的に示そうとする枠組み
解説
正解は4。プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)は、気候変動や生物多様性の損失、窒素循環など、地球環境を構成する複数の要素について、人類が安全に活動できる範囲の限界を科学的な指標で示そうとする考え方である。それぞれの要素は独立しているのではなく互いに影響を及ぼし合っており、一つの限界を超えると他の要素にも波及しうるという相互連関の視点を含んでいる点が特徴である。
1は誤り。これは排出量取引という別の制度の説明であり、地球全体の限界を示す枠組みとは異なる。2は誤り。資源量を金額に換算し経済成長の上限を定める指標ではない。3は誤り。この考え方はむしろ環境問題どうしが独立ではなく相互に関連し合っていることを前提としており、独立しているとする主張とは正反対である。
複数の環境問題を切り離さず、つながりのある一つの系として捉える視点は、対策の優先順位を考えるうえでも参考になる。