【問48】eco検定 練習問題|先進国と途上国の環境をめぐる立場
いま地球で起きていること 問10/23難易度C(難しい)
問題文
南北問題と環境問題の関わりに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.南北問題とは先進国と開発途上国との経済格差を指す言葉であり、環境問題への対応をめぐっても立場の違いが論点となってきた。
- 2.南北問題とは、南半球と北半球とで気候や生態系が異なることを説明するために用いられる自然地理上の用語である。
- 3.環境保全のための費用は経済発展の段階にかかわらず各国が等しく分担すべきであるという点で、先進国と開発途上国の見解は一致している。
- 4.地球温暖化に関する国際的な枠組みでは、開発途上国も当初から先進国と同一の排出削減義務を負う形で制度が組み立てられてきた。
解説
正解は1。南北問題とは、北半球に多く位置する先進国と、南に多く位置する開発途上国との間の経済格差を指す言葉である。環境問題への取り組みにおいても、これまで多くの資源を使って発展してきた先進国と、これから発展しようとする開発途上国とでは、負うべき責任や負担の考え方が異なり、この立場の違いが国際交渉の大きな論点となってきた。
2は誤り。南北問題は気候帯や生態系の違いを表す自然地理の用語ではなく、経済格差を表す社会経済上の言葉である。3は誤り。費用や負担のあり方はまさに意見が分かれてきた点であり、開発途上国側は経済発展の段階の違いや歴史的な排出責任の差を踏まえた配慮を求めてきた。4は誤り。地球温暖化をめぐる国際的な枠組みは、各国が共通して責任を負いつつも、その責任の程度は経済発展の段階などに応じて差異があるという考え方に立っており、開発途上国が先進国と同一の削減義務を負う形では組み立てられてこなかった。
先進国と開発途上国では、環境問題に対する優先順位も、負担できる資金や技術も一様ではない。この非対称性が交渉を難しくしてきたという構図を押さえておくと、国際的な合意形成の話題を理解しやすくなる。