【問47】eco検定 練習問題|貧困と環境の関係
いま地球で起きていること 問9/23難易度B(標準)
問題文
貧困と環境問題の関係に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.貧困層は資源を大量に消費する生活を送っていないため、貧困が広がる地域では森林や土壌などの環境の劣化はほとんど生じないとされている。
- 2.環境保全の取り組みを進めれば貧困は自動的に解消されるため、貧困削減を目的とした対策を別に講じる必要はないとされている。
- 3.生活を維持するための過剰な森林伐採や土地の酷使が環境を劣化させ、それが生産力の低下を通じて貧困を深める悪循環が指摘されている。
- 4.環境破壊をもたらすのは先進国の大量消費だけであり、開発途上国の貧困と現地の環境の劣化との間には関係がないとされている。
解説
正解は3。日々の生活を成り立たせるために、燃料用の木材を得ようと森林を過剰に伐採したり、休耕を置かずに土地を耕し続けたりせざるを得ない状況が生じることがある。その結果として土壌の劣化や森林の減少が進むと、収穫量が落ちて生活はいっそう苦しくなる。貧困が環境の劣化を招き、環境の劣化がさらに貧困を深めるというこの悪循環は、環境問題を考えるうえでの重要な視点とされている。
1は誤り。一人当たりの消費量が小さくても、生存のために身近な自然資源に直接依存せざるを得ない状況では、局地的な森林減少や土壌劣化が進みやすい。2は誤り。環境保全と貧困削減は結び付いた課題ではあるが、環境対策さえ行えば貧困が自動的に解消されるという単純な関係にはなく、教育や保健、生計手段の確保など多面的な取り組みが必要とされる。4は誤り。先進国の消費活動が環境に及ぼす影響は大きいが、それだけが環境破壊の要因ではなく、開発途上国の貧困と現地の環境劣化との結び付きも広く指摘されている。
貧困対策と環境保全は切り離して考えるものではなく、双方を同時に進める必要があるという考え方につながる論点である。