【問38】eco検定 練習問題|生態系のエネルギーの流れ
地球の基礎知識と生態系 問18/27難易度B(標準)
問題文
生態系における栄養段階とエネルギーの流れに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.生産者が光合成で得たエネルギーは、栄養段階を上がるごとに増幅され、上位の消費者ほど利用できるエネルギー量が多くなる
- 2.生態系におけるエネルギーは、分解者を経由することで再び生産者へ還元され、物質と同様に生態系内を循環し続ける
- 3.生態系のエネルギーは、各栄養段階での呼吸や熱の放散によって失われていくため、上位の栄養段階に伝わる量は少なくなる
- 4.生態系内のエネルギー効率は栄養段階によらず常に一定であり、生産者から頂点捕食者まで同じ割合のエネルギーが伝達される
解説
正解は3。生態系に取り込まれたエネルギーは、各栄養段階における生物の呼吸活動や熱としての放散などによって少しずつ失われていく。そのため、生産者から消費者へ、さらに上位の消費者へと伝わるにつれて利用できるエネルギー量は次第に少なくなっていく。
1は誤り。栄養段階を上がるごとにエネルギー量は増幅されるのではなく減少していくため、記述は実際の傾向と逆である。2は誤り。窒素やリンなどの物質は分解者の働きを経て生態系内を循環するが、エネルギーは物質とは異なり、一度利用されると熱として生態系外へ放散され、循環することなく一方向に流れていく点で性質が異なる。4は誤り。栄養段階が上がるごとにエネルギーの多くは呼吸や熱として失われるため、エネルギー効率が栄養段階によらず常に一定であるとは言えない。
エネルギーが循環せず一方向に流れて失われていく性質を理解することは、生態系における生物量の分布や食物連鎖の構造を捉えるうえで役立つ。