【問37】eco検定 練習問題|里山と二次的自然
地球の基礎知識と生態系 問17/27難易度C(難しい)
問題文
里山に代表される「二次的自然」に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.二次的自然とは、人間の活動が及んでいない原生的な自然環境を指す言葉であり、里山もこれに該当する環境として扱われる
- 2.里山の生物多様性は、人の手入れをやめて自然の遷移に任せるほど高く保たれるため、管理の中止が保全策として位置づけられる
- 3.里山における雑木林の伐採や下草刈りは、生物の生息環境を損なう働きかけにあたるため、保全の観点からは控えるべきとされる
- 4.里山は、農業や林業など人間の継続的な働きかけによって維持されてきた二次林や農地などからなり、多様な生物の生息場所となってきた
解説
正解は4。里山は、集落の周辺に広がる雑木林や農地・ため池などから成り、農業や林業などを通じた人間の継続的な働きかけによって維持されてきた環境である。人が適度に手を加え続けることで特有の生物の生息場所が保たれ、多様な生物が共存してきた点に特徴がある。
1は誤り。二次的自然は、人の働きかけによって成立・維持されてきた自然環境を指す言葉であり、人間の活動が及んでいない原生的な自然とは区別される。里山を原生的自然に含める記述は、二次的自然の定義と食い違う。2は誤り。里山の生物多様性は、雑木林の伐採や下草刈りなどの継続的な管理によって保たれてきた面が大きく、管理をやめて自然の遷移に任せると環境が変化し、明るい林や草地に依存してきた里山特有の種が失われることがある。3は誤り。里山における伐採や下草刈りは、林内に光を入れ、草地や若い林を維持することで多様な生物の生息場所を生み出してきた働きかけであり、保全の観点から控えるべきものとして扱われているわけではない。
里山を人と自然が共生してきた二次的自然の代表例として理解しておくことは、生物多様性の保全を考えるうえで重要である。