【問34】eco検定 練習問題|生物濃縮のしくみ
地球の基礎知識と生態系 問14/27難易度A(易しい)
問題文
生物濃縮に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.生物濃縮とは、生物の体内で分解されやすい物質が、食物連鎖の上位に進むにつれて急速に分解され消失していく現象を指す
- 2.生物濃縮は水中の栄養塩類にのみ生じる現象であり、化学的に安定した物質では生じない
- 3.生物濃縮によって蓄積した物質の濃度は、食物連鎖の下位に位置する生物ほど高くなる傾向がある
- 4.分解されにくく体内に蓄積しやすい性質を持つ物質は、食物連鎖を通じて上位の捕食者ほど体内濃度が高くなる傾向がある
解説
正解は4。分解されにくく、脂肪などに蓄積しやすい性質を持つ物質は、生物の体内から排出されにくいため、捕食を通じて栄養段階を上がるごとに濃度が高まっていく。この現象を生物濃縮と呼び、頂点に近い捕食者ほど体内濃度が高くなる傾向がある。
1は誤り。生物濃縮が問題となるのは、体内で分解されにくく蓄積しやすい物質であり、「分解されやすい」「急速に分解され消失する」という記述は生物濃縮の性質と正反対である。2は誤り。生物濃縮は栄養塩類に限られる現象ではなく、重金属や分解されにくい化学物質など化学的に安定した物質でこそ顕著に生じる。3は誤り。濃度は食物連鎖の下位ではなく上位に位置する生物ほど高くなる傾向があり、記述は上位と下位を取り違えている。
生物濃縮の仕組みを理解することは、化学物質の環境中での挙動や、上位捕食者への影響を評価するうえで基礎となる知識である。