【問33】eco検定 練習問題|生態系のバランスと復元力
地球の基礎知識と生態系 問13/27難易度B(標準)
問題文
生態系のバランスとその変化に対する回復力に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.生態系は常に一定不変の状態を保っており、外部からのかく乱が加わっても構成する生物種や個体数はまったく変化しない
- 2.生態系は、かく乱を受けても、一定の範囲内であれば時間の経過とともに元の状態に近い状態へ戻ろうとする力を持つ
- 3.生態系の回復力は、構成する生物種の数が少ないほど高まり、単純な生態系ほどかく乱に強い
- 4.一度失われた生態系のバランスは、かく乱の程度にかかわらず自然の作用のみで完全に元通りに回復する
解説
正解は2。生態系は、気候変動や台風・山火事などの自然のかく乱を受けても、そのかく乱が一定の範囲内であれば、時間の経過とともに元の状態に近い状態へ戻ろうとする性質を持つ。これは生態系が完全に静的なものではなく、変動を伴いながら動的にバランスを保つ性質によるものである。
1は誤り。生態系は不変ではなく、季節変動やかく乱に応じて構成種や個体数は常に変化しており、「まったく変化しない」という記述は実態に合わない。3は誤り。一般に生物種が多様であるほど、あるかく乱で特定の種が失われても他の種がその機能を補いやすく、単純な生態系よりも複雑な生態系のほうが回復力を持ちやすいと考えられている。4は誤り。かく乱の程度が生態系の回復可能な範囲を超えると、元の状態には戻らず別の状態に移行することがあり、「かく乱の程度にかかわらず完全に回復する」とは言えない。
生態系のこの性質を理解することは、開発や資源利用が環境に与える影響の限度を考えるうえで重要な視点となる。