【問32】eco検定 練習問題|生態系における食物のつながり
地球の基礎知識と生態系 問12/27難易度B(標準)
問題文
生態系における食物連鎖・食物網に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.一種の生物が複数の生物を捕食したり複数の生物に捕食されたりする関係が網の目のように絡み合っており、これを食物網と呼ぶ
- 2.食物連鎖とは、生産者から消費者へと有機物が一方向に流れる直線的な関係を指し、現実の生態系もこの一本の連鎖として説明できる
- 3.食物網は海洋生態系を説明するために用いられる概念であり、陸上生態系の生物どうしの関係は直線的なつながりとして捉えられる
- 4.食物連鎖の頂点に立つ生物ほど個体数が多く、下位の生物ほど個体数が少ないというピラミッド構造をとる
解説
正解は1。実際の生態系では、ある生物が複数の種を捕食し、また複数の種に捕食されるという関係が網の目のように複雑に絡み合っている。この複雑な捕食・被食の関係全体を食物網と呼び、単純な一本の鎖のような関係だけでは実際の生態系を説明できない。
2は誤り。食物連鎖という言葉自体は直線的な捕食関係を表す概念だが、現実の生態系を一本の連鎖として説明できるという部分が誤りで、実際には複数の連鎖が絡み合った食物網として存在する。3は誤り。食物網は海洋生態系を説明するためだけの概念ではなく、陸上生態系でも複数の生物種が複雑に関わり合う関係として広く見られる。4は誤り。一般に生態系では、下位の栄養段階(生産者など)の個体数や生物量が多く、上位の栄養段階(頂点捕食者)ほど少なくなる傾向があり、記述はこれと逆である。
食物網の理解は、ある生物種の減少が生態系全体に波及する仕組みを考えるうえで欠かせない視点となる。