【問29】eco検定 練習問題|温室効果が生じるしくみ
地球の基礎知識と生態系 問9/27難易度C(難しい)
問題文
温室効果が生じるしくみに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.温室効果ガスは太陽からの可視光線を吸収することで、地表を直接暖める働きをもっている。
- 2.地表から出る赤外線を温室効果ガスが吸収し、一部を地表へ再放射することで気温が保たれる。
- 3.温室効果ガスは窒素や酸素と同じく、赤外線を吸収する性質をもっていない気体である。
- 4.温室効果は産業革命以後に初めて生じた現象であり、それ以前の地球には存在しなかった。
解説
正解は2。太陽からの可視光線の多くは大気を通り抜けて地表に届き、地表を暖める。暖まった地表はその熱を赤外線として宇宙空間へ放出するが、このとき大気中の温室効果ガスが赤外線の一部を吸収し、その一部を再び地表に向けて放射する。この働きによって地表付近の熱が逃げにくくなる現象を温室効果と呼ぶ。
1は可視光線を吸収して地表を直接暖めるとしているが、温室効果ガスが主に吸収するのは地表から放出された赤外線であり、可視光線の大部分は吸収されずに地表まで届く。3は赤外線を吸収しないとしているが、赤外線を吸収する性質こそが温室効果ガスを大気の主成分である窒素や酸素と区別する特徴である。4は産業革命以後に初めて生じたとしているが、温室効果自体ははるか以前から働いている自然の仕組みであり、これによって地球は生命が生存できる気温に保たれてきた。人間活動が変えたのは温室効果の有無ではなく、その強さである。
温室効果のしくみを正しく理解することは、人為的な温室効果ガスの増加がこの自然な働きをどのように強めてしまうのかを考えるうえで欠かせない基礎となる。