【問30】eco検定 練習問題|温室効果をもたらす気体
地球の基礎知識と生態系 問10/27難易度A(易しい)
問題文
温室効果ガスに関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.温室効果ガスとして扱われるのは、人間が化学的につくり出した気体に限られる。
- 2.自然界に存在する水蒸気には温室効果はなく、温室効果をもつのは二酸化炭素だけである。
- 3.二酸化炭素のほかにメタンや一酸化二窒素、フロン類なども温室効果ガスに含まれる。
- 4.同じ量あたりの温室効果の強さは、どの温室効果ガスでも等しいとされている。
解説
正解は3。温室効果ガスとは、地表から放出される赤外線を吸収し、その一部を再び放射する性質をもつ気体の総称である。二酸化炭素が代表例としてよく取り上げられるが、それだけではない。家畜の消化管内での発酵や水田、廃棄物の埋立などから発生するメタン、燃料の燃焼や農地への窒素肥料の施用などにともなって発生する一酸化二窒素、冷媒などに用いられてきたフロン類も温室効果ガスに数えられる。
1は人工の気体に限られるとしているが、二酸化炭素やメタンは自然界にもともと存在し、生物の活動などによって発生している。一方でフロン類のように、自然界にはほとんど存在せず人間がつくり出した気体もあり、両方が含まれる。2は水蒸気の温室効果を否定しているが、水蒸気は大気中に含まれる代表的な温室効果ガスであり、自然の温室効果に大きく寄与している。4は強さがどれも等しいとしているが、同じ量あたりの温室効果の強さは気体によって大きく異なり、メタンや一酸化二窒素は二酸化炭素より強い。それでも二酸化炭素は排出される量が桁違いに多いため、温暖化への寄与全体では最も大きな割合を占めている。
「強さ」と「量」は別の軸であり、両方を掛け合わせて影響の大きさが決まるという見方は、排出削減の優先順位を考えるうえでも役に立つ。