【問27】eco検定 練習問題|窒素が巡るしくみ
地球の基礎知識と生態系 問7/27難易度B(標準)
問題文
窒素循環に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.大気中の窒素は微生物による窒素固定を経て生物に利用され、脱窒によって再び大気へ戻る。
- 2.窒素は生物の体をつくる元素には含まれず、大気中にとどまり続けるだけの気体である。
- 3.窒素循環は海洋で起こる現象であり、陸上の土壌では窒素固定は行われていない。
- 4.植物は大気中の窒素をそのまま根から吸収して利用しており、微生物の関与を必要としない。
解説
正解は1。大気中の窒素は、そのままでは多くの生物が利用できないが、根粒菌などの微生物のはたらきによってアンモニアなどの形に変換される。これを窒素固定という。固定された窒素は硝化の過程で植物が吸収しやすい形になり、食物連鎖を通じて生物の体をつくったのち、分解を経て脱窒により再び窒素として大気中へ戻る。
2は窒素が生物の体に含まれないとしているが、窒素はタンパク質や核酸の構成元素であり、生物にとって不可欠である。3は陸上での窒素固定を否定しているが、窒素固定を行う微生物は土壌にも広く存在し、陸上生態系の窒素循環を支えている。4は微生物を介さない直接吸収としているが、大気中の窒素をそのまま利用できる植物はほとんどなく、多くは微生物による窒素固定を経て初めて利用できる形になる。
窒素循環のしくみは、農業における肥料の役割や、過剰な窒素が水質汚濁を引き起こす仕組みを理解するうえでも土台となる知識である。