【問26】eco検定 練習問題|炭素が巡るしくみ
地球の基礎知識と生態系 問6/27難易度A(易しい)
問題文
炭素循環に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.大気中の二酸化炭素は火山活動によってのみ増減し、生物の活動は関与していない。
- 2.海洋は炭素をほとんど含んでおらず、炭素の循環は大気と陸上生物の間で完結している。
- 3.化石燃料の燃焼で放出される炭素は、地中に蓄えられていたものではなく新たに生成された炭素である。
- 4.炭素は光合成による吸収と呼吸・分解による放出を通じて、大気・海洋・生物・土壌を巡っている。
解説
正解は4。炭素は大気中の二酸化炭素として植物の光合成に取り込まれる一方、生物の呼吸や微生物による有機物の分解を通じて再び大気中へ放出される。こうしたやり取りは大気・海洋・生物・土壌の間で絶えず行われており、これを炭素循環と呼ぶ。
1は火山活動のみを増減要因としているが、植物の光合成による吸収や生物の呼吸、人間活動による化石燃料の燃焼なども二酸化炭素の増減に大きく関わっている。2は海洋を炭素循環から外しているが、海洋は二酸化炭素を溶かし込み、大気や陸上生物と並ぶ重要な炭素の貯蔵庫となっている。3は炭素が新たに生成されるとしているが、燃焼によって炭素そのものが生み出されるわけではない。化石燃料に含まれる炭素は、はるか昔の生物が取り込んだまま地中に長く蓄えられてきたものであり、それを掘り出して燃やすことで、本来の循環から切り離されていた炭素が大気中へ加わることになる。
炭素循環のしくみを理解しておくと、化石燃料の燃焼によって大気中の二酸化炭素が増加し、自然なバランスが崩れていく過程を捉えやすくなる。