【問25】eco検定 練習問題|土壌が果たす働き
地球の基礎知識と生態系 問5/27難易度B(標準)
問題文
土壌の成り立ちと、土壌が生態系において果たしている役割に関する記述として、最も適切なものはどれか。
- 1.土壌は岩石が風化してできた無機物のみから構成されており、落ち葉や生物の遺骸に由来する有機物は含まれていない。
- 2.土壌は微生物などによる有機物の分解や植物への養分の供給など、生態系を支える基盤としての役割を担っている。
- 3.土壌が蓄えた養分は植物に一方的に消費されるだけで、落ち葉や生物の遺骸を通じて土壌へ戻ることはない。
- 4.土壌は雨や風で失われても、耕作をやめて放置すれば数年のうちにもとの厚みまで自然に回復する。
解説
正解は2。土壌には落ち葉や生物の遺骸などの有機物を微生物が分解し、それによって植物が利用できる養分を供給するはたらきがある。あわせて雨水を保持し徐々に地中や河川へと供給する保水機能も持ち合わせており、陸上の生態系全体を下支えする基盤となっている。
1は土壌を無機物のみからなるとしている点が誤りで、土壌は岩石が風化した鉱物と、落ち葉や生物の遺骸が分解されてできた有機物とが混じり合ったものであり、無数の微生物や小動物も生息している。3は養分が土壌へ戻らないとしている点が誤りで、植物が吸収した養分は落ち葉や枯死体、動物の排泄物などのかたちで地表に戻り、分解を経て再び土壌の養分となって循環している。4は土壌が短期間で回復するとしているが、わずかな厚みの土壌が形成されるにも長い年月を要するため、いったん失われた土壌が数年で回復することはない。
土壌の働きを理解しておくと、森林伐採や過度な耕作による土壌劣化がなぜ生態系全体に影響を及ぼすのかを説明しやすくなる。