【問197】知的財産管理技能検定3級 練習問題|知財ポートフォリオ
知財実務 問37/40難易度C(難しい)
問題文
BBB社は保有特許が増えてきたため、知財ポートフォリオの整理を行おうとしている。ポートフォリオ管理の観点として、最も適切でない選択肢はどれか。
- 1.事業貢献度の低い特許の維持・放棄を判断する。
- 2.コア技術に関する特許の強化と周辺特許の充実を図る。
- 3.特許件数が多ければ多いほど企業価値が上がるため、全ての特許を維持する。
解説
正解
正解は選択肢3です(最も適切でない選択肢)。
各選択肢の解説
選択肢1 → ✅正解(適切)
事業貢献度の低い特許の維持には年金費用がかかるため、定期的な棚卸しと維持・放棄の判断は重要です。
選択肢2 → ✅正解(適切)
コア技術の強固な保護と、周辺技術の出願による防衛ラインの構築はポートフォリオ管理の基本です。
選択肢3 → ❌誤り(不適切)
単純な件数の多さが企業価値につながるわけではなく、質と戦略的価値が重要です。維持費用の観点からも全件維持は合理的ではありません。
背景知識
知財ポートフォリオ管理は、企業が保有する知財を戦略的に管理・最適化する活動です。管理の要点には(1)知財の棚卸し(発明の分類、価値評価)、(2)維持・放棄の判断(年金費用対効果)、(3)出願戦略との連動、(4)コア特許の強化、(5)防衛特許の拡充、(6)ライセンス可能特許の識別、(7)売却候補の選定などがあります。近年、質より量の発想から、事業貢献を重視した厳選型の管理に移行する企業が増えています。特許の価値評価には技術的価値、事業的価値、法的強度などの観点があり、マトリクス分析などで可視化します。ポートフォリオ管理は経営戦略と連動させることが重要で、IPランドスケープを活用した分析が行われます。
学習アドバイス
知財ポートフォリオ管理の考え方は現代知財実務の基本です。質と量のバランス、事業貢献の観点を理解しましょう。
まとめ
- ポートフォリオ管理は質重視の時代へ
- 事業貢献度評価による維持・放棄
- コア特許強化と防衛特許拡充が基本